登り窯

登り窯について

つかもとの登り窯はガス窯や電気窯と違って、薪を使い作品を焼き上げます。

窯焚きは約四日間かけて焼成します。一日目・二日目は壁に使われているレンガの湿気を飛ばし、三日目に備え壁をよく温めます。

三日目から四日目は夜通し火が入ります。薪の本数や窯に入る空気の量を調節し徐々に温度を上げ、約1,300度まで温度が上がり釉薬が十分に溶けたら、薪を入れる穴(焚口)を塞ぎ終了します。

職人はどのようにして温度を確認するかというと、温度が高くなれば高くなるほど窯の中は白く明るい色に変化していくため、その炎の色を見て判断をします。

登り窯は山の斜面に作ることで炎の余熱を余すことなく利用できる窯の構造になっています。つまり少ない薪の数で多くの作品を焼き上げる事ができる効率的なものです。

登り窯正面の一番目の部屋の温度を約1,300度まで上げると、余熱で2番目の部屋が約1,000度くらいまであがります。一番を焚き上げると二番目の部屋を横から薪を入れ残り約300度を上げていきます。この繰り返しで3番目・4番目の部屋まで焼き上げる事ができます。

窯出しは火が入った日数と同じ時間を掛けて、作品が冷め割れを起こさない様にゆっくりと冷ましていきます。

薪について

薪の火力となる松脂が豊富に含まれる赤松を使うことで、効率よく窯の温度を上げていくことが可能です。薪に含まれる水分を二年ほど掛けて、十分に乾燥させてから使います。

窯に入った作品について

登り窯とガス窯との違いは燃料の違いだけではなく、窯に入った作品にも大きな変化をもたらします。登り窯の中では燃えた薪の灰が舞い、作品に付着することで釉薬に変化が出ます。また、焼成中の窯の中は酸素量が非常に不安定になる為、同じ釉薬を使っても色合いが変わります。

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